レプリカントの葬列 感想ログ

CoC『レプリカントの葬列』感想まとめ


2024-09-04

ネタバレ、キャラ語り、妄想まみれです





自キャラ


HO2『贋作師』 雨 調
幼少の頃、絵は両親に褒められた唯一の特技だった。家の周りにはあまり遊ぶ場所もなく、絵を描いて過ごすのが常だった。
両親を亡くしてから、施設にあった本の表紙絵をそのまま描いてみたら、先生に褒められた。ただ学校の図工や美術の成績は芳しくなく、先生に不思議がられたことがある。
贋作師になってからは、裏社会の組織や資産家たちと何かと縁がある。
拳銃はヤクザのツテで練習した。仕事のためというよりいつか犯人を見つけたときのために練習しておこうと思った。
あらゆる手段で両親の事件のことを調べていたことから、機械の扱いはそこそこ。
犯人を見つけたら復讐したいというより、あの日何が起きたのか、本当のことが知りたい気持ちが強い。積極的に復讐したいという気持ちは薄い。ただ犯人を見つけたら、遠い昔に失われたものが戻るのではと漠然と思っている。
ただ取り戻してどうするのか、本当に取り戻したいのかは分からない。犯人が自分を殺そうとしてきたら、相手を殺して自分も死ぬのもいいかなとぼんやり思っている。
誰かのコピーしか生み出せずとも、いま自分の仕事が何かの役に立ち、誰かを助けているのなら、ただ目の前のことをやっていようと思っている。過去のことは知りたいが、知りたくないともどこかで思っている。
本名は「白鳥暁音(しらとりあかね)」。
鍵はネックレスにして服の中に隠している。
(いあきゃらのメモ)


前半感想


頭がおかしくなっちゃったので外に出して整理するための記録(だった)。
まだChapter2の途中だから何も始まってないかもしれない。でももうすでにいろいろ限界なんだよォォォォ!!


・自HO2ネーム「雨 調(あめ しらべ)」 事件の日雨降ってたかもなというイメージで決めたよ
・バディのHO1の怪盗イチくんのRPがやばすぎてガチ恋になりそう。何にも本当のこと言ってなさそうなチャラ男ずるすぎてしんどい。でもたぶんイチくんは素直なとこのほうが多いと思う。今のところの真面目なプレイヤー目線。
・HO2の人生の重みやべえよ!!でもHO1もいろいろあるんやろな……とは思ってる……なんで怪盗やってんの?って聞きてぇよ〜〜キャラ的にはどこで聞く気になるかな〜
・HO2はコンセプト「幼少期に傷ついた姿のまま大人になってしまって生き方がよくわからない女の子」として作った
・Chapter1終了時点の自HO2の感情「なんでこんなこと(盗み)やってるんだろう……?」
・黄守がフツーに次の計画の話してきたとき「そっか、次の計画もやらなきゃいけないんだ……」って思ってた


・秘密クラブでいきなり両親の謎がぼろぼろ出てきたことで、元々あった、知りたいのに知りたくないみたいな感情が高まっててSAN値がゴリゴリ減るよ
・Chapter2で少年の絵を描くの渋ったのは、夢に絵の少年が出てきたことで自分の両親が何か得体の知れないことに関与している可能性を考えたから
・あとでやっぱり描くって言ったのは、自分の役割がなにもないことに気付いたから 自HO2は贋作作りができなかったら自分には何もない……とまでハッキリ思ってるわけじゃないが、何も持たない自分に対しての恐れはあるだろうな
・両親が何かにかかわってたせいで死んだのであって、ただの悲劇の被害者じゃなかったら、自分もやはり死んだほうがよかったということにならないか?
・両親の謎を探るために生きてるけど、真実を確かめたとして、それからどうするんだろうというぼんやりした恐れがある
・HO1が両親の事件にかかわってたら?という最初の疑惑が、今は恐れになってると思う
・HO1と過ごすうちに、本当のことを知りたくない、知らないままでいたいという気持ちが大きくなってそう


・自HO2があんまり感情を表に出さないのは、出し方がわからないor自分でもよくわかってないから
・なので、HO1のことはだいぶかなり心の支えにしてると思う。
・かわウィーね☆バチコーン☆ってされてもHO2は特に何とも思ってないが、安心はしてると思う。変わらない日常の証になってる。
・いつか犯人に出会ったら練習した銃を撃って自分も死のうかなっていう夢? 目標? がある。これはシナリオ開始前に設定したもの
・今のところ、真実に触れたときはそのルートと、あとはどこか遠くへ誰も知らないところに逃げたいルートしかHO2の頭の中にはない。
・HO1と逃避行ルートもある!?!?!?(プレイヤーの好物)
・たぶん自HO2が真実と向き合えるかどうかはHO1を信頼できるかどうかにかかってる HO1が自分の過去とどういう関係があるのか分かってからじゃないと無理だと思う。
・なのでちゃんとHO1にいろいろ話したいが、なにせコミュニケーションが下手なキャラとしてHO2を作ってしまったので、いつどのタイミングで「怖いけど信じたいから知りたい」に踏み込めるのか読めないよォ!
・エ〜〜ンHO2に幸せになってほしいです 吐きそう


・このままなんらかの事実がダバダバとやってきてしまえば、自HO2調ちゃんは耐えられないかヤケになるかで目の前にあるものとちゃんと向き合うことがかなり難しいだろうことが予想つく
・なのでHO1のイチくんには調ちゃんの生きる意味になっていただく必要がある ダイスの出目とかそれ以前に、調ちゃんが生き残るにはイチくんと一緒にいた日々を糧にその足で立つしかない
・HO2の目的に「犯人を見つけ、オリジナルの絵が描けるようになること」ってあるけど、たぶん調ちゃんにとって犯人を見つけるというのは、自分の始まりを探すことでもあり終わりを見つけることでもある
・しかし、オリジナルの絵が描けるようになることについては、現状あんまりこだわりがないと思われる。なぜならいま特に描きたいものがないから。
・なので、調ちゃんにとってオリジナルの絵が描けるようになることは、描きたいと思えるものが見つかることと同義なんじゃないかと
・私はイチくんの絵を描く必要に迫られるときがどこかにあるんじゃないかと予想してます……


調ちゃんが全部終わったら死ぬつもりって言ったらイチくんはなんて言うんだろうな 死ぬつもり「だった」になってほしいと思っていますが……
“ひとりにしないで”はどこかで言おうと思っています これはイメソンを聴く前から思ってました
調ちゃんはイチくんに出会って一緒に過ごしたことで過去を「知りたい」から「知りたくない」になってしまって、それは自分の生き続ける意味が揺らいだということで
つまり過去を知ったらイチくんを失うのではということを恐れてると思うんですね……
だから何?という気持ちもあるだろうし、両親の死んだ理由によっては自分の生き残った意味が変わってくるとも思ってる
この時点で絶賛グラグラ悩み迷い中なので、どうにか気持ちが固まるとこまで行きたいよ〜〜



途中限界のイメソン語り
・イメソンというか自HO2に似合うなって曲(サブスクにもある!)
https://w.atwiki.jp/hevenburnsred/pages/90.html

・グゥッ 気を抜くとしにそうな曲ばかり選んでしまう!ヘブバンの曲が似合う!
https://w.atwiki.jp/hevenburnsred/pages/22.html
“その日が来たならぼくは 笑うか泣くかなどっちだ”
“ほんとのこと伝えたら 怒るか泣くかなどっちだ”
ウオ〜〜〜〜〜〜〜〜(限界)

・この曲1日目が終わったあとまっさきに思い当たったんだけど、生きたいという気持ちを持って聴いてるよ
https://www.uta-net.com/song/146926/
“昏い午後の道端で探しまわった 呪いを解かす その小さなナイフを”
ウア〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!(限界)

イメソンのオタクはなんでもこじつけますけどね ナイフはダメですよ ナイフは(HO1イチくんの武器!)
調ちゃんの呪い、解いてくれ……(他力本願寺)(調ちゃんも頑張ろうね……!!)

イチくんも何か呪いを背負ってるんだろうな 調ちゃんが解いてあげられたらいいね ふたりで解けたらいいね 背負ってるもの降ろして、ただエッグベネディクト食べるだけの朝過ごせたらいいね
調ちゃんにそんな朝がやってきてほしい 朝の光を描きたいと思うような エッグベネディクトにイケメン少々してるイチくんを描く調ちゃんが見たいです……見たいんですけど……



終了後感想


この一週間、HO1イチくんにガチ恋しかけたせいで相方PLのちうさんにまでガチ恋しそうになって限界になったり、イチくんのイラスト見るだけで限界になったり、
調ちゃんの行く先が心配すぎて本当にいろんなものを抱えながら情緒不安定になってたけど、
今、物語を終えたことで調ちゃんがフッと自分から離れてEDの向こうで歩き出したような感覚がある キャンバスから離れて命を持つように
だから今すごく安らかな気持ち ひとつの人生を生ききったような気持ち 人生かかってんだぞってこの一週間何回も言ったけど、かけにかけまくった人生を全部解き放って出し尽くした

調ちゃんイチくんと末長く幸せに暮らしてくれ〜〜
イチくん調ちゃんのそばにずっといてくれ〜〜たのむ〜〜


自HO2調ちゃんは犯人見つけたら銃を撃って自分も死のうかなと、積極的ではないにせよそうしようかな……くらいにぼんやり考えてたんだけど、
HO1イチくんと暮らして怪盗業やってるうちになんかそれが日常になってしまって、なんでこんなことやってるんだろうなと思いつつたぶんどこかで楽しいと思ってしまって、過去を知りたいとか少しどうでもよくなってしまったところがあったんだと思う

なので、最後とどめを刺したかったような気もするんだけど、刺さなかったのは調ちゃんに合ってたかな
イチくんに出会う前だったり、イチくんのことが信じられなかったり、過去のことを受け入れられなかったりした調ちゃんだったら、コクチョウに高笑いされたときノータイムで撃ってたと思う
結局構えただけで撃てなかったね イチくんにやらせてしまったことは罪悪感おぼえたな 過去に始末つけようと思ってたのに自分で始末をつけられなかった〜

でもだからこそ調ちゃんの中でイチくんの存在が本当に重いんだなって分かったできごとでもあった ふたりでひとつみたいな感覚になった 調ちゃんにできないことはイチくんがやろうとしてくれる 絵に描いた憧れのひと



両親の死を引きずりつつも調ちゃんは「昔にそのまま戻りたい」とは思ってないので、レプリカントで生きた人間が蘇ることは倫理に反することだという信念があった なくしたものは過去で、なくしたままの今は現在で、という断絶がはっきりある感じ
なので父の真実が明るみになってからは、倫理に反する行いをした父の始末をつけたいという思いがどこかにあった 父の真実を知るほどに自分がすべて知らなければという思いと、その責任を取る手段は「死」ではないということがだんだんと分かっていくような感覚があった

調ちゃんが真実に踏み切るために必要な最後の一歩は「イチが自分の過去にどう関わってるか」だったけど、イチくんが自分を本当に案じてくれてることや、イチくんも何かに苦しんでることがわかって、イチくんがいれば大丈夫かもしれないとだんだん思えるようになってきた
そして終盤に近づくほど「自分のことを知りたい」「父のことを知りたい」「イチと一緒にいれば大丈夫」が核になっていった感覚があった 揺れながらもブレずにいけた
しかしイチくんがなんにも話さねえしなんにも頼ってくれないので調ちゃんは「私がなんとかする」のメンタルになって相対的に頑張らなきゃの姿勢になった気がします!!



失くしたものを蘇らせたい人が父のもとにたくさん集っていたけれど、「失くしたものを取り戻したい」の感覚は調ちゃんにもあって、ただそれははっきりとした思いではなかった ぼんやりと、あのときの犯人を見つけたら何か変わるのかな、くらいの感じ
調ちゃんはあのときから時が止まっていろいろと抜け落ちてるので、絶対に犯人を見つけたいとか、オリジナルの絵が描けるようになりたいとか、そういう熱い思いみたいなものがぼやけてた

イチくんに出会ったことで、調ちゃんは「自分がどうしたいか」の輪郭を取り戻すことができた 過去のことをほかでもない自分が知らなければいけない、レプリカントがこれ以上悲しむのを止めたいという使命感 なくしたものは戻らないから今自分はまだここに生きているのだという感覚
イチくんは父の想いを託されたレプリカントらしいので(まだ秘匿シーンの詳細知らない)、なくしたものがまだ生き続けていてくれたから、調ちゃんは真実に辿り着くために最後まで立っていられたんだね



レプリカントの存在は倫理に反しているという信念が調ちゃんにはあり、けれど自分は望まれて生まれ、自分の意思でここまで生きてきたという記憶がある
だからイチくんが「なくしたもの」になっても、すぐにもう一度描こうと思ったのは、両親のエゴから生み出され、そして今まで生き延びてきた自分の存在を肯定するために一度だけ「ズル」をしてもいいでしょうと思えたからなんだと思う

イチくんが自分の描いたキャラが元になってるとしたら、イチくんは自分の理想通り動く操り人形になってない?と悩むED後の調ちゃんはありそうだが……
でも本人にそれを聞くと、
「え〜俺ちゃん、調ちゃんの言うことならなんでも聞いちゃうよ? 仰せのままに〜」
とか言ってきて調ちゃんが眉をひそめる

というか調ちゃんはイチくんがいたおかげでちゃんと生き延びられたし、イチくんのことかけがえのない存在だと思ってるし、これからも一緒にいたいと思ってるんですけど、
イチくんのほうはどうなんですかね!?!?!?!?
チャラ男なーーんにも言わないから調ちゃんがこのままだと不安になっちまうよ!! また溶けたり消えたりいなくなっちゃうんじゃないかって不安がる調ちゃんを安心させてくれよ〜〜!!



調ちゃんは、初めて描いた空想の憧れのひとが父の想いをのせて形になって自分といたのを知ったわけだけど、
調ちゃんはいつか失くすなんて知らないまま血の雨に降られ、なにもかも空っぽになり、すがりつくこともできなかったから、イチくんが初めて「失くすのが怖い」「失くしたくない」と強く思った存在なんだと思うんですよね

だから、イチくんが溶けてしまいそうなときに「いや」「あなたがいないとハッピーじゃない」「ひとりにしないで」って言ったのは、調ちゃんにとって初めて言えた「大切なものを失いたくなくてすがりつくための言葉」だったんだなあ……自分の意思も感情もぼんやりしてた女の子が……

一度は雨で溶け落ちたのに、イチくんに見つけてもらえたおかげで調ちゃんは存在をとりとめたから、そもそも今生きてるのもイチくんとの日々のおかげだから、だから調ちゃんは大切なものを大切にするという行いを自分の意思でやるために、イチくんの絵を描くんだね だってもうイチくんは自分の命の一部みたいなものだから

血をわけた存在なので、HO1とHO2はきょうだいや家族という解釈になることもあるようなんですが、
調ちゃんにとってイチくんは「自分の命の一部」以外ないだろうなと思います。



改めてのイメソン語り


・1日目終了後も語ってたサンタマリア
https://www.uta-net.com/song/146926/

探し回ってた呪いを解かすナイフってさあ……
シナリオ終えたあとだと、調ちゃんの心の支えとかだけじゃなく、あの頃の感情とか、幼い頃に抱いた憧れとか、想いを絵にする力とか、そういうのが全部詰まってんじゃ〜ん!!!!(イメソンオタクはなんでもこじつけるぞ!)
イチくんがなんでナイフ使ってたのかは分からないが、もし調ちゃんがナイフ使って戦うのかっこいいな、とか思って描いてたら胸熱だな……

調ちゃんの「自分の過去を知りたい」「自分のことを知りたい」の気持ちは「イチのことを知る」をクリアしないとスパートかけられなかったんですが、「自分のためにもイチのことを知りたい」と思えたことがイチくんの存在目的につながるのあまりにも尊いな……。
調ちゃんがなくした家族、思い出、絵を描く力、描きたいという思い、こうしたいと強く願う気持ち、全部イチくんに詰まってたしイチくんがくれたんだな……マジで命の一部なんだが……。

・個人的シナリオのイメソン
https://www.uta-net.com/song/153163/
“幸福(しあわせ)の記憶だけ残したいと願いながら 優しく無意味に消える日まで”
お父さんの思いでもあり、アブホースの思いでもあり、これからの二人のようでもあり……

二人とも神さまからこぼれ落ちた奇跡の欠片みたいなものなんだよね 神の欠片から生まれた本来あるはずのない命 葬列に加わって光に消えた命たちと反対の方向に調ちゃんはイチくんを呼び寄せた あれは神の力と確かな愛を受けて生き延びてきたこの命を肯定するための儀式だった

名前の話だけど、今後調ちゃんは本当の名前を名乗るか自分で決めたペンネームを名乗るのか、どっちかなあ
イチくんの名前はおそらく自分で決めたのかなと思うんだけど、イチくんがこれからもその名前を名乗り続けるなら、調ちゃんもどちらの名前も大事にしていくだろうな
「暁音」の名前は、夜明けのオタクなのでそういうイメージで決めました。雨のあとには陽がのぼってほしい。そしてまた雨が降るときもある。いつか雨がいとおしいと思える日も来るかもしれない。



録画見返しながら振り返り


初めて遭遇したレプリカントが、気持ち悪くてうずくまってる調ちゃんを攻撃して、ざっくりケガしたとき、イチくんめっちゃ怒ってたんだよね。
「大事な大事な調ちゃんを」って言われててハッ……となったよ。どこかに残る父の想い……。
調ちゃんが傷つけられたらめっちゃそのぶんやり返そうとするんだよね。純度の高すぎる「守りたい」の片鱗を感じる。

イチがこんなに心配してくれて、大事にしてくれて、守ってくれたから、それがちゃんと伝わったから、調ちゃんは「イチがいるから大丈夫」って最後まで立っていられたんだろうなあ……



「財前さんは最初は絵になりたいって言ってたけど、あなたと過ごすうちにそのままでいいって思うようになってた」
これ、自分のことや………………
調ちゃんも最初は自分の命どうでもいいしなんにもないし犯人見つけたら死のうかなって思ってたけど、イチくんと一緒にいるうちに、このままでいいって思うようになったんや……

でも「レプリカントで死んだ人間を蘇らせるのは間違ってる」「父は間違ったことをしていた」「私はそれをおかしいことだと思う」みたいな信念はここでハッキリ固まったと思う

ツバキちゃんへの「あなたも私と同じなんだね」は、もう二度と戻らないものから離れられず、時を止めてしまっていることを言ったんだと思う 調ちゃんも犯人を見つけたらなくしたものが戻るかなってぼんやり思ってた でもどこかで、そんなものは戻らないと思ってることがここに来て調ちゃんもわかったのかもしれない



調ちゃんの自我固まっていく過程を改めて確認してホロホロ……となっていた。

イチくんが調ちゃんを気遣ってくれたり、カワイイねって言ってくれたり、調ちゃんが言うならやるよ、っていう姿勢だったり、そういうのが終わってみると全部、自我の形成しきってないこどもに対する振る舞いにも見えてきてしまう。

調ちゃんは自分の意思や感情を自分で感じ取りにくくなってしまってたので、イチくんが「大丈夫?」って何度も心配してくれたことで自分が「大事にされている存在である」ってことを感じただろうし、イチくんが楽しそうにしてるから、ああこれって楽しいって感じることなんだ、って分かることがあったかもしれない。

イチくんはいつも感情豊かだった。それがある程度繕った見せ方にせよ、調ちゃんにいっぱい感情を向けてくれた。上手く気持ちを言葉にできないこどもに対して、「これがやりたいんだよね」「こう思ってるんだよね」「ここで見てるから大丈夫だよ」って語りかけるみたいに。

だから調ちゃんは過去から時計の針を動かして、現在の自分とイチくんとの日々を愛おしく思えるようになったんだと思う。



終わった直後、イチくんに対して「よく考えたらあいつ調ちゃんに自分の気持ちとかなんも言ってなくない!?!? オイ言えよ!!!!!!」みたいな感じになってたが、
録画見直して改めてじっくり噛み締めたあとだと、イチくんのBIG LOVEの大きさとあたたかさにひたすら涙するようなテンションになってる。

チャラ男ムーブとして振る舞われてた「カワウィーね⭐︎」「調ちゃん大好き⭐︎」ムーブが、ぜんぶぜんぶ調ちゃんに対する「君はとっても大事な存在なんだよ」のメッセージにも思えてきてしまう……。
この「大事な存在」は必ずしも「イチくんにとって」ではないのだろうと思う。イチくんは「自分が」調ちゃんをどう思ってるかなんてそんなことはたぶん些末なことで、それよりもまず「調ちゃんは大事な存在」という大きな概念が掲げられてるような感じがする。誰にとって、というわけでなく、「君が君としてそこにいるだけでいい」という深い見返りのいらない愛。

チャラ男ムーブがしみついてるので、調ちゃんに冷たくされるとへこむんだけど、デレられると困惑するんだよね。それは調ちゃんに向ける愛に対して見返りはないものとして最初から接してるともいえるのかなと思っていた。自我1歳の一方向デカ感情だ。







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